いつも写真的説教ではないが、色々言い合っている友人に励まされる。例の如く「書を捨てよ。町へ出よう」と言われる。
 その友人からフィルム20本現像と引き換えにコンパクトデジタルカメラを貰う。

 押すだけで写る。いくらとってもプリントしない限りタダ。革命的だ。


 ただ我武者羅に働いて金だけ稼げばそれだけでよかった去年。変に抑圧された欲求が写真へと掻き立てて、それをも我武者羅に取り組む事が出来た。
 それの反動のせいにするのは随分と虫の良い話かもしれないが、なんだか最近無気力人間になりつつある。youtubeでアニメを見まくり、ネットゲームをする始末。たまに写真集を眺めて新聞を読む。街になど一切出ないこの生活をどうにか打開したいと思っていても動かないからだと心。入れなおすべきだと思い富士山に登ろうと決意したは良いけれど、この時期の富士山はプロ仕様らしく出鼻をくじかれる。
 休みを貰って笠取山にでも行こう。源流でも見よう。そうしようと思う。