2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

雲が薄く立ちこめる。桜は奇麗に咲き誇り、ふとした拍子に嗅覚を優しく刺激してくる、そんな肌寒い日だった。 天空橋をおりて、謎の鳥居を過ぎたとたんにに話しかけてきたおばさんは80歳を超えていた。今日は珍しく外へ出て、戦争の時になくなった人達を祀っ…

焦ってどうにかなるものではないとは解っているものの、年の近い者や同級の者の活躍などを間接的に知るとどうしてもそれはやってくるもので、自分も酒を飲んでアニメなど見ている場合ではないなと思う。まあ、その焦りを押さえる事は、私がやっていると思え…

死ぬ気になれば何でも出来ると思えない程の苦痛を私は想像できない。しかし、それは彼らにとっての一瞬の日常だったのかもしれない。そして、そうやって否定してしまっている以上は歩み寄る余地すら存在しない。想像を超えた苦しみがそこにはある。現状を打…

写真にとって時間いうものはこの上なく重要だ。それがドメスティックであればある程に、その重要性というものは増してゆく。 ある時、不意に目にとまったその写真を眺めて思う事、そこから起きる感情、甦る記憶。 それこそ、ありふれた言葉だが「点と点が繋…

北海道は日本で一番テレビやビデオにかける金が一番多いそうだ。実際冬になってしまえば外は雪に閉ざされ出る事すらも億劫になってしまう。そうなれば必然的にテレビの前へと腰を落ち着ける様になってしまう。 長らく私もこちらに来てからテレビのある生活を…

都会のど真ん中で吸う空気までも美味しいと錯覚させてくれる陽気。霞んだ空も、薄曇りのビルも、随分と慣れてしまった。田舎の空気は何倍もましなのに。 不意に目に溢れる無数のモブ。その一つ一つが意志を持った生命体なのだという事すら若干忘れてしまう日…

自殺についてどう思うか?という事を問うとよく「死ぬ気になれば何でも出来るのに、どうして死ぬ事がある?」「それは弱い人がすることだ。」などといった種の回答を聞く。私もどちらかというと以前はそちら側の人間であったのかもしれない。 それは自身が自…

朝に洗濯をするのは数年ぶりだ。外のツンと刺す空気も柔らかさを持ち実に心地良い。そして、不意に浮かぶインドの朝の光景。 冬でも昼間は日差しが強く暑いと感じるのとは打って変わって、朝は随分と冷え込む。しかし、その寒さは不快ではなく、どちらかとい…

快晴。軍畑という魅力溢れる駅で降りようと思ったが、なぜか一つ手前の駅で降りてしまい一駅歩いてそこからスタート。 とりあえず言える事は何も無い。ここまで何も無いとさすがに笑えてくるが、運良く今日はマスの解禁日で釣り人が笑えるくらいいた。朝の9…

晴天。気の早い桜を除いては変わった事は一つもなかった。 その気の早い桜の下には「桜を大切にしましょうby桜愛好会」という段ボールに書かれた貧そな看板が一つ。一本だけあるそれはまだまだ発展途上で、何とも弱々しいものだった。 突風が吹き荒れる中野…