写真自論

2011年8月14日福島県飯舘村 2011年日本写真協会新人賞を受賞した村越としや氏は同じ学校の先輩にあたる。と言っても、専門学校でのその関係は皆無と行っていい、彼と出会ったのはあるグループ展のレセプションだった。 それ以来、会えば酒を飲みながら写真の…

HPを更新しました。 1_WALLで提出したポートフォリオと展示風景を更新しました。おまけにHPを全面的に改良しました。よろしくお願いします。http://takahiro-yamashita.co.uk/ そういえば今回の展示に関して思った事などを書いていなかったなーと思い、また…

マキナというカメラを買った。様々な写真家が愛したカメラを私は今手にした。そして、フジのパノラマカメラを手放した。 6*7が欲しいなーと軽い気持ちで新宿にあるアルプス堂という新宿駅東口出てすぐにある店に入ったら人生で初めてマキナを見た。 正直なる…

The Auckland Project作者: John Gossage,Alec Soth出版社/メーカー: Radius Books発売日: 2011/12/31メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見るJohn Gossage: The Pond作者: Gerry Badger,John Gossage,Toby Jurovics出版社…

ポートレイト写真を撮る時に重要なのは表情なのだろう。その表情をなんと表現したら良いのか解らないけれど「無」に近い「喜怒哀楽」のどれかが混じった様なものが良いのではないのだろうかと思い、私は写真を選んでいる。 大変良く知っている人物。親兄弟、…

私が見たものというのは大体が記憶の片隅に追いやられ、数日過ぎてしまえば忘れてしまい事実であったのか虚実であったのかすら曖昧になってしまう。それを引き出す装置として写真は実に都合のいいものだ。 私が忘れかけていた記憶を自身の写真から引き出す事…

世界基金/マグナム 共同制作写真展「命をつなぐ」 2010年9月5日-22日有楽町朝日スクエア/ギャラリー http://www.magnumphotos.co.jp/inochi/index.html この企画自体は去年当たりに発見して見ていましたが、まさか展示がされるとは思っていませんでしたし、m…

私は自分が大好きなので自分の名前を検索して様々見て歩く訳です。そんなふうに色々見ていると私の言葉を聞いて、写真を見て色々思ったのでしょう、コメントをしてくれている人が数人居まして大変嬉しい訳ですけれど、そういった人達が元々持ち合わせている…

人と話す事は良い事だ。特にドSな人とのディスカッションは落胆と考え込む事を与えてくれる。 フォトドキュメンタリーの必然性という事を考えた時に私は何をすれば良いかという事は常々考えている事で、多分世間に流布する上で重宝されるのはどんなものかと…

Johann ROUSSELOT 「the suicide crops」 http://www.oeilpublic.com/diaporama.php?r=339&p=6 ベルギーの男性の作品です。彼は現在インドを拠点に活動している方でいくつか同じ様なテーマで作品を制作されているので気にしてます。 この作品に関して言えば…

「Suicide Spiral-tears and beards twittering-」 新宿ニコンサロン you tube http://www.youtube.com/watch?v=XDtrsF_wdAk&feature=youtube_gdata HPの方でも更新しました。少し大きめの写真でご覧いただけます。 http://takahiro-yamashita.co.uk/

比較的好評だった気がする。あまり悪く言われる事がなかったので何だか気持ち悪いが、ここは素直に喜んでおこうと思う。それにしても審査員の人が一人も来なかったのにどうやって年度賞を決めるのかが謎でしょうがない。 言われた事を適当にまとめて書く。 …

それは何でもそうなのかもしれないけれど、物事を見る時にミクロで見過ぎて他を見失っている事にも気付かずにそれが真理だと思い込んでしまう事もあるだろう。その逆にマクロで見過ぎてすべてを知っている様な気になって真理が見えていない事もあるだろう。…

度々、海外でも国内でもドキュメンタリー作品をところかまわず見る訳で、大体が35とか手持ちカメラなんだが見てたら大体、首切り手元構図や手前人ボケや顔以外空白だったりどこかで見た様な写真だったりするんだけど、それはもはやひな形なのかと思ってしま…

「クラシック音楽」の様に写真も「クラシック写真」とかって言ってしまえば何だかしっくりくる様な気がする。 音楽や絵画よりも歴史が浅い写真だが、もはやこの時代において時間という物が過去に比べてさほど重要視されないというか、もの凄いスピードで色々…

james nachtweyのINFERNOがようやく我が家にやってきた。分厚さと大きさに届いた時は反笑いであったが、それらに比例した極太でとても重い内容にその笑いは一瞬にして引きつりへと変わった。こんな凄いもんがあったのかといろんな意味で衝撃だった。ナクトウ…

群像劇的な作品がもの凄く好きなんですけど、ってか、成田良悟氏の「バッカーノ!」と「デュラララ!!」にハマり続けてもう原作買っちゃわなきゃいけねーんじゃねーのかな?!とか思っちゃってるんですけど、面白い!そのくらい面白い!! ああ、そうか!っ…

現実を舞台にしたまんがやアニメを見ていると、こんなの写真でどうにか出来ないかなーって本気で思う。ホントみたいな嘘の話もあれば、嘘みたいな本当の話だってある。そんなものが溢れているのにどうして私には出来ないのだろうかとつくづく悔しい。 もっと…

最近終わりましたけど、オリンピックの解説や選手のインタビューで「攻める」と言う言葉を良く耳にしました。「うん、やっぱ攻めだよね!守りとかマジあり得ない!!」なんて私も思いましたけど、写真だとどうやったら攻めなのかってのがいまいち解らない。 …

私はいつも仕事で車を運転している最中はJ-waveを聞いているのだが、度々フォトグラファーやカメラマンがゲストとして登場して私の耳を占領する。今日も今城純さんというフォトグラファーが登場した。広告や雑誌で活躍している方で写真集も3冊目を最近出した…

人を撮っても、某ハービー・山口氏よりも上手いかもしれない山方伸さん(http://d.hatena.ne.jp/blepharisma/)にお招きいただき写真学校で話をさせていただいた。というよりも自分の中で漂っている言葉を外に出して確認下という事が正しいかもしれない。 私…

Ari Marcopoulos: Even the President of the United States Sometimes Has Got to Stand Naked作者: Ari Marcopoulos出版社/メーカー: Jrp Ringier Kunstverlag Ag発売日: 2006/03/15メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (…

Rockaway, NY作者: Roe Etheridge出版社/メーカー: Steidl発売日: 2008/02/28メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るAri Marcopoulos: Even the President of the United States Sometimes Has Got to Stand Naked作者: Ari…

ハイチでの大地震のニュースが日に日に少なくなってきているのかもしれない。というのも、正直私はテレビも新聞もあまり見る習慣がないので正確な所が解らない。先日はヘリコプターから救援物資を投下して、それを巡って小競り合いが起きていたり、強奪に怒…

人は大体不幸な物なんて見ようとはしない。見えているけれどもその情報をどこかに追いやって見ていない事にしてしまうか、見たという認識のすぐ先にある別の物の方へ意識を向けてしまう。私も多分そんな所だ。その事に対して歩を止めたりなんかせずに歩んで…

年も迫るこんな時期には何故だか昔のどうでもいい写真を見返してしまう。あの時の思い出を反復してみるのも悪くないと心底思える。 私は大体どうでもいい事なんてさっぱり忘れてしまうけれど、多分それはどうでもいい事ではなく大切なことなのだろう。「なん…

表現活動というものは多岐にわたり、それは両極端になってしまえば相互に反発し合い敬遠してしまうという事もいささかしょうがない事なのかもしれない。こと写真においてもそれは言えるのではないのだろうか。ドキュメンタリー写真を主として執り行っている…

イヤー正直早計だったよなー展示し終えた時に感じた「人生最高の駄作」だなぁーってのは正直いろんな人に話したけど、結局何にも決まってないのにやるなって話だよなーてか、まず、枚数が少な過ぎたよなーストック的な意味でさ、やりたかった事の7割は出来て…

眼に見える物や事柄しか信じないくせに、眼に見えない何かばかりとりたがる。

私は私の写真が大好きだ。俺の写真こそが写真であるとさえ思えてきてしまう。ことあるごとに、いや、無くても何となく自分の写真を見てしまう。電車の中でiPodで、ディスプレイ越しにウェブで、足下から引っ張り出してじっくりと。そんなことばかりしている…