現実を舞台にしたまんがやアニメを見ていると、こんなの写真でどうにか出来ないかなーって本気で思う。ホントみたいな嘘の話もあれば、嘘みたいな本当の話だってある。そんなものが溢れているのにどうして私には出来ないのだろうかとつくづく悔しい。

 もっとドキュメンタリー写真はエンターテインメントでなくてはいけないと常々思っているのにどうして私には出来ないのかと歯痒く思う。反面、それは不謹慎なのではないのかと思う事もある。しかし、別に見たくもないものを無理矢理見せるにはそのものを魅了しなくてはいけない。見たくない無い様でも、それが美しければ見てしまうだろうし、次を待ち望ませる様なものであれば見てしまうのであろう。

 そんな事はどうでも良いのだが、どうしたら写真でマジックリアリズムを表現出来るのかという事に私は今頭を悩ませている。それは、キャパ(今更的な)やサルガド、ナクトウェイの様な劇的な写真によって生まれるのか。それとも、バーティンスキーやアダムブロームバーグ&オリバーチャネリン?の様な演出した、もしくは別のイメージによって現実を想起させる様な写真によって生まれるのか。(ここは同列に扱うべきではないかも)
 多分これらを掛け合わせたら実にドラマチックなものになるのかもしれないが、それは現実とは全く違うものになるのかもしれない。けれどそれは現実をモチーフにした何かであって、あくまでも現実だ。それこそがマジックリアリズムなのかもしれない。いや、そもそもマジックリアリズムって何ですか?兄さん。は私にはいない。
 それが私の求めるものなのだろうか。そもそも私にそんな妙チクリンな芸当が出来るのだろうか。疑問だ。