人を撮っても、某ハービー・山口氏よりも上手いかもしれない山方伸さん(http://d.hatena.ne.jp/blepharisma/)にお招きいただき写真学校で話をさせていただいた。というよりも自分の中で漂っている言葉を外に出して確認下という事が正しいかもしれない。


 私のやっている事が正しいかどうかは解らないが、少なからず私の写真を見て私のいわんとしている事をそこはかとなく感じてもらえるのだという事は私にとってもの凄く励みになったし、山方さんのしつこい質問によって言葉にしなければ行けない部分も沢山露呈されたので私としては良い前哨戦になった様に感じている。大変感謝している。(金銭的な意味も含めて)


 私はサルガドやナクトウェイの写真を見てもうどうしようもない充実感に満たされたと同時に、絶望を感じた。それは彼らがもう私が今から駆け足で忍び寄ってもたどり着けない所に立っていたからだ。先に上げた二人だけではなく世界にはあまたの写真家がいて、それらを追い越そうとする勢いで走っている。そう考えた時に私はそれらはもう既にやり尽くされる。もしくは、やり尽くされていると感じてしまった。実際やり尽くされているのかどうかは解らないが、私はそう感じた。だからこそ別の手段で何かを捨てながら何かを拾っていくという事を始めようと思ったのかもしれない。