比較的好評だった気がする。あまり悪く言われる事がなかったので何だか気持ち悪いが、ここは素直に喜んでおこうと思う。それにしても審査員の人が一人も来なかったのにどうやって年度賞を決めるのかが謎でしょうがない。


 言われた事を適当にまとめて書く。

 大体6*7?って聞かれた。それは多分私のポートレイト以外の写真がもの凄くザックリ撮っている様に見えるからだろう。という事は大してモノをしっかり見ていないということかもしれない。それに関しては良くも悪くもトントンくらいに言われた。

 ざっくり言うと生と死の様な裏テーマ的なモノを明確にしなさい的な事。それは多分写真の分類の中でイメージ的であったり説明的であったりするものを自身でしっかり認識するという事なのかもしれない。

 なんで多摩川の後にいきなりインドなの?って聞かれるけど、正直明確な事は言えません。ただ、若い頃に行っていたという事くらいしか答え様がない。

 後、多分これはどこにも書いていないのでとりあえず書いておかなきゃなーと思った事を書いてみる。それは展示の最中に聞かれた時によく答えていた事で
『例えば「学校のクラス単位で誰かが赤信号で渡っても平気だったぜ的な事を言ったとしたら、そのクラスの誰かがそれを聞いて同じ事をして、またクラスで話したとする。そしてそれを聞いた誰かが同じ事をして、それがあたかも一般的な行為だと錯覚してしまう」そんなふうにして彼らの中でも自殺という死に方がある意味一般的な死に方になり、日常になって、自殺という死に方に抵抗を抱かなくなっているのではないだろうか。』

 そんな様な事を「どうして彼らは何の利益もないのに自殺をしてしまうんですか?」とか「彼らはどんな事を思って自殺するんですか?」という問いに答えていた。

 正直そんな事は私には解らないが、あそこに行った時の極普通の農村風景はやはり異様に感じられて、the日常といった具合に私は感じてしまって、そんなふうに思ったからそんな事を思ったのかもしれない。そして、それは今回の展示に反映させたつもりだが、本当に反映させられていたかは解らない。


 今回は多くの方に見ていただき誠にありがたく思っております。今後も精進してまいりますので、よろしくお願いします。