Johann ROUSSELOT 「the suicide crops」
http://www.oeilpublic.com/diaporama.php?r=339&p=6

 ベルギーの男性の作品です。彼は現在インドを拠点に活動している方でいくつか同じ様なテーマで作品を制作されているので気にしてます。

 この作品に関して言えば実にオーソドックスというか「綿花栽培地では大量の自殺者がいます。」といった実に解りやすい作品だと思います。そして、その原因はそれらを取り仕切る企業にあるのではないのかという問いに帰結していると私は感じました。大体海外の方の写真に関わる文章は英語なのであらかた読めませんがそんなふうに写真からは感じました。


Verena Hanschke「THE VIDARBHA COTTON WIDOWS」
http://verenahanschke.com/vidarbha_cotton_widows_photo.html.php5

 ドイツの女性の作品です。正直最近になって知りましたが素晴らしいと思いました。綿花の写真が格好良過ぎ。
 この方も企業(グローバリゼーションそのもの)がこの状態の最も大きな要因もしくは原因だと感じているのでしょう。風景の中に自然にある広告や整然と並ぶ企業の農薬や種子などがそれを彷彿とさせます。
 そして、遺族の写真に関して言えばほぼ全てに人工的な光が当てられ、これは人の手によって起こされた悲劇だと言っている様にも感じられます。しかし、死んでしまった人達やそこにある風景は限りなく現実でそれが企業(グローバリゼーション)の手であろうがそうでなかろうが、歴然とした事実であると言っている様に感じました。
 後、最後の方に出てくる男性の写真は多分、広告や店の写真と同じ意味合いで仲介企業の人とか金貸しとかそこら辺の人なのではないだろうか。(格好とかで憶測、キャプションも無いし)
 この方はもの凄くこの事象を理解しているという事が解る。大変素晴らしい。自分の甘さに気付かされる。

 最後に、多分6*7かな?とかってに思っているが、やはり写真は身体的特徴を感じさせるのだなと思った。


Takahiro Yamashita「Suicide Spiral-tears and birds twittering-」
http://takahiro-yamashita.co.uk/tbt/tbt.html

 日本の男性の作品です。特に書く事もありませんが、先に上げた二つに比べると実に曖昧で日本人的な印象を受けます。
 もっと物事を理解してから写真を撮りましょう。頑張ります。