james nachtweyのINFERNOがようやく我が家にやってきた。分厚さと大きさに届いた時は反笑いであったが、それらに比例した極太でとても重い内容にその笑いは一瞬にして引きつりへと変わった。こんな凄いもんがあったのかといろんな意味で衝撃だった。ナクトウェイの事は知っていたし写真を見ていなかった訳ではないがこの写真集は初めて見た。噂に違わぬ名本であると認める。偉そうにはいえない。認めざる終えないというか、私が認めるとかそんな事はさておいて凄まじい。素晴らしいのは当然だが凄まじい。
 とりあえずさらっと見てみるかと思ってもその物量以上の内容に圧倒されて半分見れたカスら危うい所だ。だが、これだけは言える。これを見てなおこのジャンルでやっていこうと思える人は相当な自信家でしかあり得ないだろう。私は到底太刀打ち出来ないと打ちのめされてしまったからだ。なぜなら、この中におさめられているのは奇跡とも思える程のリアルとリズムがあるからだ。それはサルガドのそれとは違い、実にエグイ物を、見せるという行為に執着したモノだと思えるからだ。
 まだしっかり読んでいないのにここまで書いてしまう程私は興奮している。こんな物を知らずにここまで来てしまっていたのかと思うと恥ずかしくてしょうがない。


Inferno

Inferno