私はいつも仕事で車を運転している最中はJ-waveを聞いているのだが、度々フォトグラファーやカメラマンがゲストとして登場して私の耳を占領する。今日も今城純さんというフォトグラファーが登場した。広告や雑誌で活躍している方で写真集も3冊目を最近出したという多分有名なフォトグラファーの方だ。

 そんな彼が何度も何度も「切り取る」という言葉を発するものだから私は何だかおかしくなってしまった。いや、別におかしな事ではないだろうし、他の人も多分言うのだろうけれど、様々な言葉の後に「切り取る」という言葉を僅か数分の間にしては沢山言うものだから何だか少し笑えてしまった。


 写真はホント「切り取る」行為なのだろうけれど、私はなぜか「切り取る」という言葉を使って写真の話をした事が無い気がする。それがなぜかは明確に説明は出来ないが、「切り取る」いう言葉はもの凄く自分本位で撮る事自体に重きを置いている様で何だかおこがましいと共に、写真の(私の考える)本質とは少しばかりズレていると思っているからかもしれない。