快晴。軍畑という魅力溢れる駅で降りようと思ったが、なぜか一つ手前の駅で降りてしまい一駅歩いてそこからスタート。

 とりあえず言える事は何も無い。ここまで何も無いとさすがに笑えてくるが、運良く今日はマスの解禁日で釣り人が笑えるくらいいた。朝の9時だかに別の場所で養殖をしたマスを放流しそのわずか数時間後に(12時)釣るという荒技をしていると教えてくれたのは奥多摩漁業組合の正会員のおじさん。

 「おじさんは釣らないのか?」という質問に対して「今釣って網膜内から釣らない。俺は鮎くらいしか釣らないのさ」とのこと。そのおじさんは昔の事を良く話してくれた。

 ダムが出来る前は様々な魚がいたという事。かつてはウナギだっていたし、放流なんてしなくても沢山の鮎や鱒もいた。直近では台風の時の水位も教えてくれた。昔からここに住んでいる人にはかなわない事をまざまざと感じられてどことなく嬉しかった。