言語練習

3.11以降の原子力発電を巡る人々の考えや思いとかは私がなんやかんやと言える事ではないので、私の感じた事などを少々。 福島には3度行っている。津波の被害や風評被害(現在では実害であるが)などの現状を見ていて、この先も撮り続けなければ行けないとい…

死ぬまでにどれだけの出来事に出会えるのだろうか?死ぬまでにどれだけの人と出会えるのだろう?死ぬまでにどれだけの人を愛せるのだろう?死ぬまでに何処まで行けるのだろう?死ぬまでにどんな事が出来るのだろう?死ぬまでにどれだけ愛されるのだろう?死…

エレベーターに残る香りはケープ。その匂いを嗅ぐだけで一瞬にして私の記憶は戻される。 ばあちゃんはスナックを営んでいた。正直もうかっているとは言えない様な寂れた店だ。そんなばあちゃんが店に出る時にはいつもやり過ぎ位の化粧を施し最後にケープで髪…

都会のど真ん中で吸う空気までも美味しいと錯覚させてくれる陽気。霞んだ空も、薄曇りのビルも、随分と慣れてしまった。田舎の空気は何倍もましなのに。 不意に目に溢れる無数のモブ。その一つ一つが意志を持った生命体なのだという事すら若干忘れてしまう日…

朝に洗濯をするのは数年ぶりだ。外のツンと刺す空気も柔らかさを持ち実に心地良い。そして、不意に浮かぶインドの朝の光景。 冬でも昼間は日差しが強く暑いと感じるのとは打って変わって、朝は随分と冷え込む。しかし、その寒さは不快ではなく、どちらかとい…

雪が降っている。 この東京にも雪が降るのだと気づき、周りを見回しても、誰も、気づいている様子は見受けられず、雨か幻かと疑いたくなってしまう。 しかし、確実に的確に、私の頬を打つそれはまぎれも無く雪で、ついこの前まで見飽きていたモノでも、ここ…

僕は別にこの世界が嫌いな訳ではない。いやむしろ、好きなのかもしれない。だから離れられず、こうやって過ごしているのかもしれない。けど、それほど近づこうともしていない。それはとても恐ろしいことの様に思えてならないから。 もし、僕の目に映るものの…

僕らはドラマの主人公であるという事を自覚できづに日常というものの中に埋没しきっているのかもしれない。明日の一歩が実はドラマの始まりで、昨日の一歩が実はドラマの収束であったのかもしれない。 僕らは日常を日常として当たり前に過ごし、その中に不意…

手に入らないのなら壊してしまえと、思ったけど、壊すのすらもったいないので触っておいた。そしたら結構暖かくて柔らかくて、とてもじゃないけど僕に壊す資格なんてないのだと気付かされて、うなだれた。

命がもし体力だとしたら僕はとても乱暴に研いでいるのであろう。 「荒削りでもどこか光るものがある!」なんて言葉に惑わされない様に、そんなものは無視して、一心不乱に丁寧に、命を研いでいこう。 いつか擦り切れて、命が少しだけになったとしても、最後…

自分の行動とその成果や影響というものはいつもいつも比例する様なものではない。むしろ、いつも期待を良くも悪くも裏切るものだ。 いくら我武者羅に何かに打ち込んだとしても、それの跳ね返りとしてそれだけの成果を受けられるとは限らない。そして、それに…

どうしてこの写真を撮ったのですかと問われてテンパル。 プリント作業の途中でオナニーをしてしまう。 卒業したと同時にモラトリアム。

貧乏なおばさんとか、ルーティーン化していく生活とか、失われていく感情とか、結構意外と危険危険。やる事なくても生きていかなきゃいけないと思い込んでいる頭とか、やる事あるのに動かない体とか、やりたい事ばかり増えていく欲求とか、結構危険だよなー。…

日々目まぐるしく回っているお金の流れ。広告が購買意欲をそそり、そそられた人間がそれを手に入れる。そして、また新たな何かを求めるが故に時間を割いて体を売って、お金を稼いで消費していく。 愛が足りないといっている方々。彼氏が気に食わない女性に、…

ある青年がいる。その青年は清掃業というカースト的には下位ランクの職業に従事している。その傍ら絵画を精力的に制作、発表していた。 彼はある時ちょっとした高台にあるセレブリティー極まりないマンションを清掃していた。そこから出てくる住民は元より、…

やあ、元気?僕は元気。そっちの状況はどうだい? こっちでは毎日の様に人が死んで、それがあたかも日常の様に皆振舞っているから、自分も何だかそれが日常のように感じてしまうよ。 今日もまた迎えの山田さんが死んだよ。首をつったらしいよ。 僕はもうこの…

もう年末なのではないのかと思ってしまうほどの予定の埋まりよう。平日はほぼ昼夜問わず働いているのでいつもと変わらないが、数少ない自由行動日(夜とか)の月曜土曜日曜がこれ見よがしに埋まっていく。 別に嫌ではない。むしろ嬉しい位だ。しかし、プリント…

先日、仕事で中学校の文化祭へ行った。 明らかに自分の年の頃とは人数が減っているように思う。 彼ら一人一人がどの様なことを考え、どのような方向へ向かうのはまだまだ未知。希望、夢、絶望、平穏、迷い、何もかもを持ち合わせているであろう彼らは僕の眼…

季節と言うものはソロソロと忍び寄り、気付かぬうちに正体を現すものだ。しかし、日々目を凝らし、耳を澄まし、敏感肌な私・・・そんな感じで、日常を送っていたら気付く事は容易なのではないのかと思う。 生活の環境にもよるかもしれないが、そうやって生活…

人間の進化は、退化である。 科学の進化はどこまで進むのか。その先にあるモノは何か。 どこまでも進歩し続ける科学に人間は追い越されはしないのか。ついには人々は人々との接触をもデジタル化し、直に肌に触れる事は稀になり、体温を感じる事すら忘れてし…

軽すぎる。軽すぎるのだよ。 事実を孕んだ言葉にこそ。経験を孕んだ言葉にこそ。力があるのだよ。 自己の中で練り上げて練り上げて出てきた言葉よりも、事実を経験を孕んだ一言の方がよっぽど力があるのだよ。 夜中に流れる軽すぎる歌謡曲なんて耳を塞ぎたく…

 秋の匂いがする。物凄い勢いで迫ってきて僕の耳を、僕の体を、僕の心をいっぱいにしていく。

あの日の体温、音、現状、世界。全てが鮮やかとは言いがたい色で迫ってくる。 それら全てが僕の脳を駆け巡り、錯乱させる。 ここではないかつてのその時間に少しだけ転送されるような。そんな感覚。 目を開けているのに目の前には違う光景。ダブって見えるそ…