日々目まぐるしく回っているお金の流れ。広告が購買意欲をそそり、そそられた人間がそれを手に入れる。そして、また新たな何かを求めるが故に時間を割いて体を売って、お金を稼いで消費していく。


 愛が足りないといっている方々。彼氏が気に食わない女性に、彼女に飽きた男性。出会いを求めて出会い系サイトに登録する人々。それを操るオペレーター。
 愛だ愛だと叫んでいるのはどこのどいつだ?


 この一連の純生活サイクルの中に僕は組み込まれているのであろうが、どこか置いてけぼりを食っているような気になってしまう。
 自分は違うんだと言う優越感とかではなく。自分だけその流れに入れないで、ただそれを羨ましく眺める事しか出来ず、何だか悲しい気持ちにすらなってします。


 幸せな家族像はもちろんあるがそれに僕は辿り着けるのだろうかと言う不安。都会のイルミネーションとかを見る前に通り過ぎる大通り。人々の笑顔すらも眼に留まらないスピードでこいでいる自転車の上で僕はいつも考え事ばかり。
 それが正しいでもなんでもないのに。


 キッチンにはハイライトとウイスキーグラス・・・そんな生活は僕の中での憧れの一場面で終わってしまうのだろうか。

 で、この曲歌ってるの誰だっけ?といつも自転車に乗りながら思う。今日も雨だ。