焦らずに、ゆっくりと、やっていくと思っていたとしてもそれは本当の気持ちではなく言い聞かせにしか過ぎず、本当の所物凄い勢いで焦ってしまう。僕は速く死ぬのではないのかという深層心理の様なものがそうさせているのか、それとも僕と言う人間がこの世に存在している事を早く認めて欲しいのか、そのいずれでもないのか。それとも、両方なのか。
 僕は僕が僕である証を喉から手が出るほど欲していて、他人の成功には無関心の様でいて物凄く嫉妬深い醜い人間なのかもしれない。


 何かをしていなければ落ち着かない。手を動かし、口を動かし、足を動かし、耳からは何かを聞き、眼からは何かを得る、そうしていなければ落ち着かない。そして、それが停止する時、布団が麻薬か何かなのではないのかというほど心地いい。


 耐えられないほどのこの焦りを・・・