毎週5人で集まっては飲んでいた。安くて接客の悪い店で。その後は大概誰かの家へなだれ込んで二次会。

 写真の話は勿論、将来の事に下ネタに女の話。毎度毎度同じ話の堂々巡りでもう話す事が無いって位に会っていたあの頃。何だか最近集まりが悪いな・・・なんて皆思っているはずだし、僕も勿論思っている。けど、皆忙しい。忙しいという事を言い訳にするのは大嫌いだけど、そうも言っていられないのがやはり現実で、急き立てられる様に毎日を過ごして、たまにの土曜も残業にロケだものそれじゃあ皆中々集まらない。


 きっと、一人が結婚してから一気に集まりが悪くなったのかも。いつも皆を突然誘って「なんだよ」なんて言いながらも実は解かっているんだ。こうなるって事を、これが当たり前で、こんな日々なんてそうそう続かないよって。

 僕は危惧していた。よく5人の内の誰かと二人になった時「この状態っていつまで続くんだろう?珍しいよね?」って言ってしまっていた。どこか恐れていたのかもしれない。いつもいつも会えるのは今日だけかもって・・・こうやって馬鹿な話しばかりしていられるのも今日までかもって。
 永遠に続くなって思っちゃいなかったけど、こうなるとやはり寂しいものだ。


 一人が結婚、カメラマンを止め編集へ、二人が社カメで休日の目処も終わりの目処も付かない、残り二人は未だにフリーターで作家を目指している。そのうちの一人が僕。そして、そのもう一人とは今でも毎週のようによく飲む。が、最近ウサギにメロメロだ。いつも早々と岐路に着く。
 僕はというと、今年からはインドへ行ったり、アレをしたりと何だか忙しくなってきた。やっぱりこうやって合う頻度も減っていくのだろう。


 大半の話を近況報告に費やすのは嫌だ。