曇り後、晴天。空はすっかり秋模様、ウロコ雲が漂う正午過ぎ。


 その女性は18歳ピチピチだ。今にも溶けてしまいそうな年頃に僕のよだれも止まらない。

 今年から通い始めたギターを作る学校。バレーもサーフィンも、歌を歌うことも本を読む事も何でも大好きな女性だ。声をかけたら大体が訝しげな顔をされるのに、その子は「いいですよ」と間髪入れずに答えてくれた。
 頭でもおかしいのか?と、頭のおかしい自分が思ってしまうほどの素直な子だった。アニメキャラみたいだ。


 台風の後遺症も覚めやらぬ河川敷。それまでをも金に替えてしまっている人間に驚きをも覚える。その一方で、流されてしまったであろうホームレス。

 かつて撮影させてもらったおじさんを探す。前に在ったであろうその場所にはホームは無く、そのおじさんも見当たらない。ポツポツと真新しいブルーシートが眼にまぶしい夕暮れに、少なからずの殺意と、大きな懐かしさを憶えた。


 こうやって新しくなっていく。