曇天。暑くもなく寒くもなくかといって清々しい気持ちにはならない様な天気。微妙。

 久々の多摩川は別に代わり映えもしなかったが、何だか久しぶりすぎて新鮮だった。昨晩の雨で少しだけ水かさが増しているにも関わらず泳いでいる子供とか、幸せそうにベンチに座るカップルとか、「お父さんはプロにはなれないなー」と話しながら歩く親子とか、缶をひたすら潰すホームレスとか、ホント別に変わらなかったけど新鮮だった。


 彼らは来月に結婚式を控えていた。しかし、二人だけの写真が余りにも少ないという驚愕の事実に気付き双子の姉?妹?に二人の写真を撮ってもらっていたところだった。それに乗じて自分も写真を撮らせてもらう事にした。
 以前にも同じ様な事を友人に頼まれやった記憶を片隅におきながら、「ああ、幸せってこうなのか!」と軽い嫉妬と、羨望をレンズ越しにビシビシ当てながらの撮影は何だか楽しい。
 バイト先のドンキホーテ、二人は出会い3年目。彼の方からのプロポーズに答える形でゴールイン。いっすね!いっす!!!


 そんなこんなでとぼとぼ歩く川崎サイドは実に切ない。というか、何だか懐かしさを覚える。以前見た猫捨てないで場所は草が生い茂り「泥棒野郎に告ぐ。人が丹誠込めて作った野菜を食べておいしいか!」的な事が書いてる小屋ライクな所に目やにを多量に蓄えた猫が何とも怪しげで、愛らしかった。
 そして幸町付近。新興住宅っぷりの進行具合に感心して、ビルと川の近さに驚愕して、新と旧の極端なコントラストの何たる事か「けしからん(良い意味で)」と思いながら飲む発泡酒は格別だった。

 スーパー堤防が明らかに年内完成が見込めなさそうで、修正されていた20年3月完成の字がいい感じだった。完成が待ち遠しい。