私達は技術を手に入れたが故に、他者の介入を避けられる様になった。連続していくコマの中には私達が入る余地が亡くなった。それに乗って滑る様に埋もれていく事を良きとしていく風潮は少なからずあるだろう。一瞬の中に詰め込める情報量の多さが私達の思考を妨げ、入る余地を与えないという事は想像力の欠如にも繋がるのではないか。そこに余地を残す事が美徳かどうかは解らないし、その反対も定かではないが、消費する事だけを主とする人間には既存の(入る余地がないであろう映像)を提供するだけで満足を与えられるし、そう思ってみる人間にとっては別段気にする事ではない。しかしながら、それらを良きとしない人間や、満足できない人間にとっては「?」な感覚になってしまうだろう。