2011年6月3日福島県いわき市永崎

 震災後一週間。私が初めて福島へ訪れた時に話しを聞かせてもらったオオヒラさん宅。二日後に兄弟の家へ移ったと聞き少しだけ話しを伺った。

 家はボランティアらの手によって片付いたという。私達だけではもっと時間がかかっていただろう。ボランティアには感謝している。とおっしゃっていた。
 彼女は双葉郡の方から非難しているという事もあり、今回の原発問題に対して当初は相当な怒りを持っていた。その事を私に伝えてほしいと訴えていた。しかし、震災から約3ヶ月経った今、彼女は東京電力への怒りは薄れ、作業員や中で働いていた人達の事を「よく頑張っている」と言っていた。
 彼女自身飲食店で働いている際に吉田昌郎所長や様々な作業員と話す機会もあったそうで、彼らの事を悪く言えるはずがないのだろう。

 この心境の変化はしごく当たり前の様に思える。もし仮に私の田舎で同じ様な事が起こったとしても同じ様な状態になるだろう。中では知人や同級生が働いている。万が一の際には勿論手を貸す事だろう。そんな彼らに対して、私は頭が上がらない思いになるだろう。



http://d.hatena.ne.jp/YaMaCtA/20110320