寝ないという事はツクヅク人を駄目にしていく。


 どこからが昨日で、どこからが今日で、どこからが明日かわからなくなり、うつろな頭で考える妄想は現実か夢か解からなくしていく。
 忙しいと生きている感じがすると、誰だかが言っていたがそんな事は全く無い。本当に本当に寝る暇も無いくらい忙しいと生きている感じがしないのだ。幻覚幻聴も稀ではなくなってくる。コレは本当にまずいなと・・・思ったものだが、なれると何だか楽しくなってくる。訳も無く。楽しいのは初めだけ。
 「俺生きてるな」なんて思えるのは初めて4日寝ないで働いた時だけ。それが月一ペースでやっていると自分の体が心配になり、道路だろうが、店だろうがどこでも良いから寝たい衝動に駆られる。というよりも、立ちながら寝れるようになる。


 周りで起きる些細な出来事に一々腹が立ち、レジで待つことすら苛立たしく、道を歩く人にすら目つきが悪くなる。自転車に乗っている時は車が邪魔でしょうがないので蹴ってみたり、唾を吐いてみたり・・・
 ここまで来ると自分が自分では無いのではなかろうかと錯覚を起こす。今だ見ぬ自分のダークサイドを見るにはうってつけだと思う。


 喉が渇き、煙草を欲し、吐き気がし、後頭部が痛み、支離滅裂な発言をし、無口に為る。