本日mixiにて、芸術関係の交流会なるイベントがとあるコミュニティーで立てられた。いたって日常的なことだが、一文が目に付く、鼻につく、虫唾が走る。

 「場所は新宿区歌舞伎町の会員制のバー」

 何が会員制のバーだよ。ふざけるな。芸術は居酒屋で生まれるのだ。汚らしいグラスになみなみと注がれたビールを傾けて、いつもは仲の良い仲間といつしか口論となる。答えなんてありはしない水掛け論を戦わせる。たまに個展なんてやると少しの嫉妬心を持ち寄っていつもは食わないちょっと高めの料理なんて食べるのだ。
 酒ばっかり飲んでられねーんだよ。から揚げを食わせろ。焼き鳥を食わせろ。もつ焼きを食わせろ。トマトを食わせろ。いっぱいクソにもならねービビたる酒になんで500円以上払わなければ行けない?
 もちろんそこからも口論が現れるかもしれない。でも、大声を出していいんですか?周りに迷惑じゃないですか?会員様に迷惑じゃないですか?喋らせろ。叫ばせろ。宥めてばかりじゃなくて加われよ!一緒に口論しようぜ!!


 会員制のバーをハイソサエティーと思い、居酒屋じゃなければ落ち着いて酒も飲めない自分はやはり田舎物の貧乏人で、そういった世界にはやはり馴染めなかったという負い目と、それとは逆に何故か不思議な自信を思い起こさせた。
 僕はもうこういったやり方でしか生きられないんだ。