今世界的には右傾化が進んでいるように思う。ナショナリズムである。

 そして、ドキュメンタリー写真(報道写真)の世界でもなにやら変化が起きている様に思う。

 ワールドフォトプレスをはじめ、そういった大きな報道写真コンテストの様な所の写真を見るとやはり昨年とは打って変わって、事実をストレートに伝えるといったニュース速報的な写真が台頭しているようだ。
 そういった写真が別に嫌いと言う訳でもないし、むしろ必要な写真であることは確かだ。しかし、そういった趣向に向いてしまうと「見せる」という写真が発展せず、「見せ付ける」写真で十分ではないのかという思考に偏りがちになってしまう。
 無論、「見せ付ける」写真というのは必要だ。しかし、現場に赴けば必然的に取れる様に思う。(かの有名なセバスチャン・サルガドや、ジェームズ・ナクトウェイは別格として)しかし、「見せる」写真というものはやはり市場の発展や進歩がなければ世に出ることは難しいのではないのかと思う。


 この二つがどう関係しているかは解からないが、むしろ関係しているかどうかは解からないが、どこか違和感を感じる現実という一致だけとは自分には思えない。

 これからのドキュメンタリー写真界隈に幸あれ。僕も頑張る!!