めでたく半年振りに2連休だ。

 昨晩はいつ寝たか解からないほど自宅で飲酒。大家から苦情が来ないのが謎であったが久しぶりに浴びるほど酒を飲み大いに笑い楽しさの極みであった。

 昼過ぎに友人二名と渋谷で別の友人の結婚式のゼロ次会会場探し。やはりオシャレなカフェは値が張り、どこも5000円は出さなくてはいけないようだ。というよりもそれはとても常識的であり、自分達がいかに貧しく飲酒をしてきたかを思い知らされる。いつもの二倍は妥当であろう。



 多摩川は今日も寛大に、そして優雅に流れていた。数日前の台風の影響で水はいつもの2割増し強。が、それもまたいとおかし。1メーター四方はあるであろう大きなキャンパスに向かう老人の邪魔になる位に寄って撮影し、音楽家の二人には散々フィルムを使い、挙句にはmixiまで教えてもらい、ライブ写真を撮るかもしれない事になる。嬉しい。
 アリクイの様な犬を連れた少女は風をまとい、陽光激しい川岸でハイソサエティーな立ち振る舞い。アリクイに似た馬鹿でかい犬の白い毛はその陽の光を受けオレンジに反射している。その粒子を一粒たりとも逃すまいとフィルムに吸収してやった。

 今日の陽気に誘われて、陽気にやって来た人達の心はやはり多摩川の様に大きくなり、撮影を快く承諾してくれる。人は天気に左右される。揺ら揺ら動くその心は流れにより解き放たれる。

 後、地面がメチャクチャかっこよく見えてきた。草とか木が異様にフォトジェニックに見えてきてしょうがない。俺はきっとラリッテルのかもしれない。



 久々の友人。久々の浅草。鬼海弘雄氏の写真集に度々登場する例の女性を生で見て興奮。しかし、それこそマイナーメジャーの存在なのだと、有名なのは僕らのような写真中毒者にとってだけなのだと実感した。
 浅草の町は何だかユルイ。軒先にはみ出た飲み屋が異様に多く大好き度2ポイントアップだ。が、自転車で行くにはやはり遠い。


 恐ろしいほど交通費を使った割になぜだか疲れない。疲労感よりも充実感が勝るという事は本当にあるのだなと。