こんなことが現実に起きていたとは、僕らの様な日本人には到底想像は出来ない。しかし、その起きていた現実がはるかに非現実的だったとしても、このストーリーの中にはやはり普遍的な人間に訴えかけるであろう、ありとあらゆる要素がふんだんに盛り込まれている。

 人間がここまで出来るのかと、ここまでしてなお生きていけるのかと、ただただ人間の二面性に圧倒される。

 登場していたジャーナリストの一言に感銘を受ける。「恥かしい」

 えんぢんぐの曲が実にセンセーショナル。揺さぶられる歌詞、心奪われるハーモニー。欲しい。

 この作品を見て何も感じない人間は人間にあらず。

 不眠者的には目が覚める位の現実に驚くので楽勝で最後まで見れる。


Mr. Mkhizes Portrait & Other Stories from the New South Africa

Mr. Mkhizes Portrait & Other Stories from the New South Africa

最近要チェックな作家×2?。

 英語で何かいてるか大半理解できないが、様々な現実を現在もなお孕んでいる。もちろんそれはどこの国へ行っても当たり前なのだが、それが濃い。そういった印象。構成的にもスタイル的にもとても興味深い。