天気は良好、後曇天。人は溢れるほどに道を塞ぎ、土手のそこかしこでは宴が繰り広げられている。老いも若きも皆一様に笑顔を絶やさず酒を煽る煽る。


 祖父と赤子。それだけで笑顔がこぼれる。後ろでは何故か沖縄舞踊、周りでは子供達が駆けている。お互い何を話しているか解からないが、赤子の年齢は0歳で、ここで何故沖縄なのかは地元のものでは無いので解からないそうだ。


 カップルは二人で一つのブランコに乗り終始笑顔。傍から観ると軽く嫉妬である。が、そこはお構い無しに声をかける。彼女の近所に彼氏が来たそうだ。終始照れてるのかんなのか知らんけど笑っていた。
 極め漬けにキスデモしてもらおうと思い聞いてみたが見事に断られた。やはり俺の鼻に鼻糞が付着していたからだろうか。それとも単純に恥ずかしいからなのだろうか。真相は今だ謎だ。


 左岸に多くサクラは咲いていて、そこに人たちが集まる。右岸はというとさっぱりサクラは無く閑散としたものだ。が、それがいつもの多摩川であり、祭り(花見)というものは日常の痙攣、以上なのだという事だ。
 途中掘削工事らしき中にいくつかのサクラがあった。あのサクラは来年には残っているのであろうか。そして、あのカップルも繋がっていられるのだろうか。

 最後に、猿が芸をしていた。初めて近くで猿を見た。面白かった。