テレビを見ないのでいまいち解からなかったが、ようやく大体解かった。いや、それこそわかった様なフリをしているだけかもしれないのだが・・・


 様々な家庭事情があるのは解かるが、どうしてその様な生活形態に陥ったのかが解からない。不謹慎ではあるが、もしかしたら自らその責任も無ければ、何も無い生活に陥ったのではないのかと。そう思わずにはいられない。


 自分もかつては登録制の日雇い労働者であった訳だが、別にネットカフェに寝泊りする事も無く普通に賃貸住宅に住み、夜間の学校へ通い、おまけに写真という浮世離れしたことをしていたので必要経費というものも馬鹿にならなかった。勿論、始めに月払いのバイトをしていて、その時に借りていたからという事も考慮しなければいけないが、そこまで切迫した状態ではなかった。

 何だかんだと引かれて5.6千円になるが、毎日働けば(仕事があればの話だが)15万位にはなる。15万もありゃ生活できるのである。


 酷な事かもしれないが、それだけ節約しているのであれば生活を立て直す事が出来るのではないだろうか。それともその生活がある意味では楽であるから故に脱しようとしていないのではないだろうか。実際のホームレスも楽だからこの生活をしていると言う人も居るのであるから。

 親の元に仕送りをしなければいけないという使命感は大いに素晴らしい事だが、その前に自分がくたばってしまったのならば話にもならないのではないだろうか。
 それこそまともな職について今より多く仕送りしてやった方がよっぽどましだと思う。


 この貧しさ故に希望を失ってしまったのか、希望が無いが故にこの生活に陥ってしまったのか解からないが、国にどうにかしろと言ってもそう簡単には動き出すわけも無く、かといって手を差し伸べた時に彼ら自身が立ち上がろうと思うかどうかも解からない。それこそホームレスと全く持って何も変わらないのかもしれない。

 撮影対象としては実に興味深い。


 余談ではあるが自分の友人に日雇い労働で2週間で20万稼いだやつがいる。勿論昼夜問わずの労働で、長い事勤めているという事もあるが、そういった人物を知っているので、「今の彼らは根性が足らん!」なんて親父臭い事を思ってしまうのかもしれない。


 きっとそんなに辛くないんだね。本当に嫌だったら死にものぐるいで働くものね。


http://www.youtube.com/watch?v=wtYFW_PTFfs&NR=1
( 「工事現場から」へより)