今時のという言葉は好きではないが、今時のストリートダンサーが暗がりのガラスに向かって精進している様に、上の、それこそコンペティションなどといった対象に向ける行為及び思想が悪いと言うわけではない。
 が、そればかりが先行してしまっているのはいささか安易ではないであろうか。無論それが悪いわけでもない。むしろそこで評価を得るという事は自分自身にとっても励みになり、その先の飛躍にも繋がるであろう。


 しかし、ムーブメントとしてはどこか欠ける。凄みというか、湧き出るパワー、貪欲さといったものがどこか足りないような気がする。媚びている・・・なんていう事を言ってしまえば何だか言いすぎの様で、反論も猛々しい位に来るであろう。「むしろ僕らは合わせる技術を持っている。」そう言われてしまえばそれまでだが、何だかしっくり来ないのだ。


 ダンス業界には全く持って疎いのだが、昔の竹の子族とか、一世風靡セピアの様に練習ではなく常に本番といった感覚でパブリックな舞台というか、路上にバンバン出るといった行為が重要なのだと思う。


 いや、ホント今も昔も含めてダンシングな人たちの事は解かりませんが、そんな今昔ダンス界隈イメージです。