今日インド行きのチケットを購入した。

 18.19と二度にわたりインドへ行き。そっちで誕生日を迎える事もあった。あの頃は何も考えずにただ眼に映るもの全てが新鮮でシャッターを押す事に快感を覚え、人と触れ合う事に喜びを得て、騙される悔しさをしった。今思えばあの経験はやはり大きく今でも根強く残っている。
 故にこれから数年間インドと日本を往復する生活をしようと思ったのかもしれない。未練という言葉が妥当かどうか今はまだはっきりと解からないが、何か引っかかるものがあるという事だけは確実である。

 撮り尽くされたといわれて久しいインドを今更撮るからにはまともなものにしなければと思う。

 あの時の様に行き当たりバッタリとはやっていられない。が、どこかそれを望んでいる様な、なんとも言いがたい感情に陥る。


 最近かつての写真を選びなおし、プリントをしている。実に隙が多く、でもどこかストレートでなんだかかつての自分に嫉妬してしまう。どちらが良いとも断定しがたいが、あの頃はあの頃で良かったのかもしれないと今更ながら思う。