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 5月も終わり。外気は45度を越え、荒涼とした大地がむき出しに照らされている。


 この時期から自殺者はの数は増え始める。農薬や、苗を買う賃金とは反比例して年々下がる綿花の値段。その末の選択肢が自殺というのは実に悲しい事実だ。


 未だに、克明に、脳裏に焼きついてはなれない未亡人の涙。