炎天下を楽しんでいるのかどうかは解からないが、上半身裸の人間や、BBQを楽しむ老若男女がうじゃうじゃと溢れる晴天の下、歩を進めるたびに額から滴る汗を厄介なものだと感じた。


 生を全うしたであろうセミと、生を全うしようとしている自分の対峙。そこには何も生まれない。


 こんな暑い日はさっさと帰ってビールが呑みたいという甘えや、人に声をかけるのが実に厄介だという気持ち。全然ダメダメだったと、今更ながら思い返して思い出す。


 熱いとやっぱダメですよ。