僕らにとっての日常は他者にとっての非日常で、他者にとっての日常は僕らにとっての非日常だ。そんな容易い事なのに、気づくことは容易では無く、とても難解な事だという事にすら気づけない。


 僕らの想像を超えた日常がそこにあるというのに、それを見た僕らは「なんて酷い!」と、超現実を見るような目つきでそれを見てしまい、彼らに歩み寄るどころか突き放して「現実ではない」と否定してしまう。
 その反対に彼らもまた、僕らの日常を超現実的だと思っているのであろう。


 いつだって人は受け入れられないものを見つけると否定したがる。それで良いのだ。仕方が無いことなのだ。僕はそう思う。
 しかし、そうではいけないのだと思う心が少なからず世界を救えるのかもしれない。


 無理だと解かっていても、言いたい事を言う事は無理ではない。