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天候は良好。台風後なのにそんな事は関係ないと言わんばかりのバーベキュー。そこら辺で人が流されていたかも知れないという想像はさて置いて、人々は肉を喰らい酒を飲み笑う。
人間てこんなにタフなんだと、無頓着なんだと思えた正午過ぎ。車は泥だらけで放置プレイ。素晴らしき日常の再開である。
その女性は大学生。社会学を学んでいるそうで「ファスト風土」の話やら、大学の友人で飲まされると吐くまで飲む女性の話やらと、「コイツ俺に気があるんじゃないか!?」という、錯覚を抱かせるほどの軽快なトークを繰り広げた。
私の「足撮らせてグヘヘ」という変体じみた要望にも快く応じてくれた彼女に感謝せずにはいられない。
濁った川の中で鮎を釣る彼は丁寧に以前釣れた!という話を聞かせてくれた。
仕掛けが根掛かりなどでダメになると、すぐさま新しい仕掛けを取り出し、付け替える。そして、その仕掛けのゴミを何のためらいもなく川に流す・・・アグレッシブだ。そして、終始付きまとい撮影している私にホトホト嫌気がさしてきたのであろう。帰り際の「ありがとうございました。」を無視された。
父親は息子にとって最高のカメラマンだ。父は真新しい一眼レフカメラで1歳にも満たない息子を真剣に、それでいて実に楽しそうに撮っていた。声をかけるのがためらわれるほどのハートフルオーラにたじろぎながらも声をかける。
快く承諾してくれた。何だか幸せだった。
二子多摩川の少し先にあったおしゃれ野外カフェが移動していた。その裏の多摩川屋でビールを飲む。やはりこっちの方が落ち着く。でも、一度行ってみたいものだ。
後、野球グラウンドの真ん中に巨木があった。自然とはいとも容易くこんな超現実的風景を生み出すのだと驚愕した。僕らがどう足掻こうとも自然には太刀打ちできないのだと思い知らされるものだ。
その気の上でボヨンボヨン跳ねると楽しい。