「植本 from アルテミスイチコ」
http://d.hatena.ne.jp/ichikouemoto/

 彼女の写真を始めてみたのは僕が上京して初めて行った、東京都写真美術館であった。かの有名な写真新世紀というコンペティションでの展示だ。

 その時の感想は確か「こんな写真が流行っているのか・・・」といった類のものであったように記憶している。確か小樽のビレッジバンガードhiromixとかそこら辺が店頭に並んでいるのを見てからなので、同種のものであろうとその時は思った。
 そして、現在その時の展示で記憶しているのは彼女のものだけだ。


 今、彼女の写真を見て思う事。それは嫉妬だ。

 僕にはもうこんな風に写真を撮れないのだという落胆と、彼女の存在する世界に僕はどうしても潜り込めないのであろうという諦め。それに伴う苛立ちと蔑み。

 その他諸々ひっくるめて対極に居る存在だと僕は思っている。

 「いいな〜いいな〜でも、いいや」そんな感じだ。



「助田徹臣 スケダテツオミ TetsuomiSukeda  クラック 」
http://d.hatena.ne.jp/tetsuomi/

 きっと素的な写真なのであろうと、そう思う。見てみたい。是非、見てみたいと去年の暮れ位に思ったのを記憶している。

 HPにある様な展示方法だとしたら実にアグレッシブだなと。そして、絶対俺やらねーと、そう思えて仕方が無い。

 でもきっと、見てしまったら嫉妬して、落胆して、やさぐれて、しょんべん横丁あたりで中国人女性店員相手に「結婚してください。」とか訳の解からない事を言っているのだろうと想像すると、若干見たくない気もしてくるが、是非見てみたい作家の一人だ。


 きっと、もっと、溢れるほどに居るであろう同年齢の方々の活躍を見てみたい。そして、きっとまだカメラなんてものを手にしていない人達がウヨウヨいて、これから一気に捲くし立ててくるのであろうと思うと怖くて怖くてしょうがない。