原子力発電、郊外型店舗、過疎化と少子高齢化財政赤字、ユルキャラ、離婚率、私の田舎には地方都市における諸問題があふれている様に思う。ある意味、私は田舎を「ネタ」という意味で大変に良いところだと思い撮影を始めた。
 しかし、いざ帰ってみると様々な出来事が私の目の前へ現れる。その中で一番大きかった事はやはり両親の離婚であろう。帰るなりいきなり「離婚しました。」と言われた時のショックは想像しがたいものであった。

 そういった事も含めて、私は「ネタ」という域をはみ出て、ある意味自身の記録という位置づけでこの撮影をしようと、していこうと思う様になった。


 世に溢れている郊外論や地方論では言い尽くせない、はみ出てしまう田舎という極私的な土地を私はどうにかこうにか理解していきたいと思っている。