裸足で踏みしめる草はあまりにも湿潤で、地球を歩いているのだという気にさせてくれる。いつもいつも歩いている地球はやっぱり直接感じなければ実感として私の中には入ってこない。
 オオバコ、シロツメグサ、そのくらいしか私には解らないが、それら全て青々と茂る所に足を伸ばし本を読むという事は実に良いことの様に思えた。

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)