最高の憎しみを持って死んでほしいと願う事は悪ではないのだろうか。二度とあの様なことが起こってほしくない。だから死んでくれ。不思議だ。

 軽はずみな殺害。無差別な殺害。そこに悪意は無かったのかもしれない。判断する頭もなかったのかもしれない。しかし、人を殺したという事に違いは無い。不思議だ。


 人が人によって殺められるという事に変わりがないにも関わらず、そこに善悪の線がはっきりと引かれている様に見えてきてしまう。私はどちらも似た様なものに見えてしまってしょうがない。
 人を憎んで罪を憎まずというのは奇麗事なのかもしれない。しかし、人に死んでほしいと願う事自体が悪なのではないだろうか。確かに大切な人が殺されてしまったという事実は大き過ぎて受け止めがたく憎しみに支配される事は仕方のない事だと思う。だからこそ人間である。そして、それを沈められるのも人間なのではないだろうか。

 昨年の救急搬送受け入れ拒否問題 での旦那さんの格好良さは、やはり人がなせる技だと尊敬した。