写真を何故やっているのか。THE私の命題であるが、最近になって一つの指針が現れた。

「創作の目的は共感を呼ぶことではなく真実へとたどりつくことです。」from http://d.hatena.ne.jp/orangestar/

 なるほど納得づいた。


 真理の探究の為の一手段としての作品制作と言ってしまえばオナニストと捉えられてしまうかもしれないが、今の私には実にしっくり来る文句である事は違いない。ある意味での潔さを感じる。しかしながら私には認められたいという浅からぬ欲望も持ち合わせている訳で、写真をやっている訳で、他者との関わりを蔑ろに出来たものではないし、他者を無くしてはどうしようもないので少なからず媚びてみちゃったりする訳だ。
 そんな訳で(どんな訳で?)、真理を探究する手段として写真を選んでしまった以上他者を介しての自己投影の様な何だか解らない作業の中から何ともつかないものをもぎ取っていかなければいけないと思っている。

 最後に、ものの考え方を見せる。見せられる。という事の繰り返しで作品は成り立っているのだと思う。だから、その糸口を何かに求めているんだろう。私と貴方の間にある何かを選んで、手段として用いる事は当たり前で、重要だと思う。絵も書けず。文章も書けず、歌も書け無かった。そうしようとも思わなかった私には写真がちょうど良いのだと思う。