空は清々しいくらいに晴れ渡っていた。その清々しさの中には冷気という要素も含まれていて久しぶりにてがかじかむくらいに寒かった。

 2時も過ぎれば日も傾きだし全ての物が美しく見え始める。あれもこれも、ススキもエロ本もゴミも人も何でもかんでも奇麗に見えちゃうものだからシャッターのボタンを押す回数が増えていく。多分これはあまり良くない事だろう。どうせ現像したらどうでも良い様なものばかり上がってきて、それでもプリントしてみたら光の塩梅がいいからってだけで選んでしまって、後で悩んでしまうのだろう。

 最近カラーはろくでもない風景ばかり撮っている。