今年の帰郷は実にあっという間だった。まず、帰郷三日目にして妹が新しく飼い始めた猫をのにはなってしまった所から始まった事にしておこう。実に申し訳ない気持ちで、とりあえず何故だか写真を撮る事を自粛した。暇を見つけては探しまわってみた。それは妹に「死ね!」と言われたからだけではなく、猫に対してもこのクソ寒い中外で生活をさせてしまった申し訳なさからもきている。

 そんな申し訳なさも少しは和らぎ出してからようやく撮り始めたのは帰る四日前位からで、いそいそと車を走らせた。
 天候はいつも通りまちまちで、どうにも思う様に行かなかったがやたらと同級生を撮っていた。そのかわり毎年撮っていたものを撮れなかった。


 何も変わっていない。足を伸ばしてこの眼で確認しなければ変わっていないという事すら解らない。でも、わずかに変わっていた時にはたと時間は同じなんだと気付かされるものだと、思いました。



 飲み屋に行けば知らない人に会える。だから来年はお金を沢山持って帰ります。