今日は本当に久しぶりに一日休みで家に居た。こうやって一日中家に居ると不思議とここが何処なのか解らなくなる。
 テレビをつけてみると新宿で天気の話をしている。見慣れた風景だ。毎日見ている様な風景だけど、何だかそこからもの凄く遠くに居る様な感覚になる。

 なんかもう、この感覚は麻痺しかかっていたんだろうと思うのだけど、これはいろんな事に起きているのかもしれない。どんなものも画面を通してしまえば全てが遠くの出来事で自分とは全く関係ない事の様に思えてくる。実際関係ないと言ってしまえばそうなのだけれど、ドラマとかアニメとかニュースとかそんな枠組みは関係なく、同じ様に私とは別の世界で起きている事、という感覚で見てしまっているのだろう。
 たとえそれが写真でドキュメンタリーで人が死んでいようともそれは変わりないのかもしれない。もはや、私の撮った写真でさえ私はリアリティーを感じられないのかもしれない。
 もはやあそこにあるリアリティーで、手元にあるリアリティーは、あそこには届かないのかもしれない。それを解決する為には想像力が必要だ。
 私も随分と想像力が衰えているという事が解っただけ儲け物だと思う事にしよう。