晴天。晴天過ぎて熱いくらいだが風が吹く多摩川はそれだけで心地いい。後ろから聞こえてくるオーバーザレインボーを練習するサックスの音色が何だか心地良かった。
 京王線多摩川に久しぶりに行ってみたが随分と変わっていた様な気がする。実際どう変わっているかという事はいまいち解っていないが多分凄い変わっている。川幅とか中州とかの形が変わっている。川の形は半年で随分と変わる。変わるから堤防を作る。そして、壊れる。そんな繰り返しばかりだなと思いながら歩いて小田急線。対岸に渡って猫を触りまくる。

 そこの猫はどうやらホームレスっぽいおじさんが世話をしている様だ。最近小さいのも生まれて増々猫祭りだ。そんなおじさんと話してみた。
 競馬に競艇、競輪と多摩川ならどれでも出来てしまう賭博にハマり挙げ句家まで失ったそうだ。昔は川沿いで住みながら店をやっていたが今では体力が無くて出来ないそうだ。「蒸してきたな」というおじさんからは独特なすえた匂いがした。

 それでも猫はかわいい。