僕らは地球という名の虫篭で飼育されている生命体に過ぎない。実験用、観賞用、どちらかは解からないが宇宙という世界の中に無数あるであろう虫篭の中の一つに過ぎない。

 たまに起きる奇怪現象。ミステリーサークルは僕らが虫篭の中に指を突っ込むかの様に、馬鹿でかい何かが指を突っ込んだに違いない。火の玉は何か変な半透明の物をぶち込まれたんだ。

 僕らがどう足掻こうとも、その馬鹿でかい何かが飽きたり居なくなったりしてしまえば一瞬で終わってしまう。


 天からの目を気にしながら歩いた小学生の頃。大きく牧場を迂回しなければいけないあの道で僕はこんな妄想ばかりしていた。