今日も内階段を往復、汗はこれでもかと言うほど噴出す、異様な匂いが辺りを包み外へ出ると気持ちの言い風がそれを一瞬にして冷やしていった。そして、僕は風邪を引いた。ありがた迷惑新陳代謝

 永いこと一つの会社でアルバイトしていると位もやはり上がり、様々な人たちが過ぎていく。


 「元日本代表フットサルプレイヤー」「東北大学中退芸人志望」「24なのに一番の古カブなバーテンダー志望」「イケメン葉っぱ系ベーシスト(ハメ撮り趣味)」「同い年なのに最早お父さん」「若くてハイテンションな36歳(ガラス細工職人見習い)」

 色々な人達が辞めて行った。当たり前だ。あんな仕事続けていても先が無い。ましてや、やりたい事がある人間にとっては踏み台以下のカースト的には最下層に属する仕事を続けるわけが無かろうて。あの、高台に住んでいるような野郎ドモの蔑んだ眼。


 そして、また一人「虚弱体質で几帳面なパンクロッカー」が辞めていく。

 まともに会話できるのはもう彼しか居なかったのだが、もうそれもおしまいだ。これからは寡黙に労働する事になるだろう。

 かつての和気藹々として、ナーナーなあのノリが俺にとってはとても居心地が良かった。これはある意味で、自分にとっての警告なのかもしれない。
 もうこんな会社なんて辞めて、別の所に行ってみたら?そう言っているのではないのかと思う怒涛の退職ラッシュ。そろそろ重い腰でも上げたいところだが、今の状態で給与関係は安定している。150万返済、後の海外取材までは辞めらない。


 それにしても最近運転ばかりだ。やはり僕にはドライバーのDNAでも植え付けられているのだろうか?ダンプの運転手の父、スーパーのサービスドライバーの母。さながらドライバーのサラブレッドではないか!!

 嬉しくねーよ両親!!!