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写真の現在3
臨界をめぐる6つの試論
Photography Today 3: Resolution/Dissolution
2006.10.31-12.24
http://www.momat.go.jp/Honkan/PhotographyToday3/index.html
小野 規さんと、北野 謙さんが気になった。
小野規さんの作品は実にトラディショナルかつ、重要な作品だと思う。こういったスタンスでしっかりとした作品を作っている方が日本にいるのだなと思ったが、パリにおられる様でやはりかという感が否めない。
北野謙さんの作品は以前友人から少しだけ聞いた事があったので、「やっと出会えた!」といった感情が先に来た。が、その後の深い感動により打ち消された。この発想がどうとかではなく、その作品から出る事実が実に感動的だった。
人の顔を沢山重ねて焼いてみたら皆優しい。みたいな、そんな事実が驚きだ。そして、女性的に見える。全体がモヤッとしているからそう見えるのかもしれないが、どちらにせよ驚きだった。
6人と言う人数に若干の疑問を抱く。いっその事3人位に絞ってもう少し掘り下げてほしいという所だった。しかし、そうすると、その作家の別の作品も展示してテーマとは異なってくるのでは?という疑問も発生してくるので、コレが妥当なのかなあと。
写真の臨界というものをもし超えてしまったらそれは写真ではなくなってしまうのではないのか。もしそのぎりぎりを綱わたれるのであればそれは素晴らしい事だろうと思うが、自分としてはギリギリを行くよりも中心へ向かって行きたい。行きたいというよりもそうせざる終えないのが自分なのだと思う。
ここ数日は家に帰り着くこともままならなかったが、今日プリント行為をして少しだけ日常に戻れたような気がする。