天候は曇り、日曜日とあり人の数は多い。

 終点始発にし波をとる。人間三脚は膝に悪いのでもう少しお金を貯めて一脚を買おうと思う。


 野鳥を観察しているおじさんは始めて5年。昨年は主に南米に生息している鳥を日本で始めて観測したと、謙虚に教えてくれた。人目では解からないであろう違いを見事に発見する辺りはやはりバードウォッチャーといったところであろう。
 端整な顔立ちにアクセントのメガネが似合っていた。チョイ悪な格好をさせたら確実にモテルであろう。


 孫と祖父と愛犬と・・・犬は若干凶暴。あまりの利器ではない所を強引に撮影したのでクソも撮れなかった。子供は僕の指示をよく聞いてとてもいい子だったと思う。


 ニュージーランドからの留学生と、ワーキングホリデーで来ているニュージーランド人。

 サッカーボールが転がってきたなと思ってみていたら何やら「アイザックさん」が手を振ってきた。後ろを見ても誰もいない。そう、僕に振っていたのだ。
 ニュージーランドって行ったら羊だよね!とか、適当な事を抜かしながら撮影をしていると、英語で何やら相棒に彼はゲイなのか?と質問していた。相変わらず俺はそういった人に引きとめられるのだと、なんだか自信が湧いた様な気がした。


 たくましく遊ぶ5人位の子供達は土手で転がっている。撮らせてよ!と言ったらOKをいただいたのだが様々な質問を浴びる羽目になった。
「お前はプロなのか?「撮った写真をどうするんだ?」仕舞いには「なんか怪しい」と言われてなんだか凹んだが、笑ってごまかしておいた。
 ああいった子供達を見るとなんだかセンチメンタルな気持ちになってしまうのは何故だろうか。


 今日はなんだか衝動的にシャッターを切れなかった。が、衝動的に通りすがった人間に声をかけていた。それがなんだか不思議だ。無意識に僕は人に近づきたかったと言う思いがどこかにあったのだろうか。