mixiの新着日記が次々とアップされる。それはやはり千差万別であり、多岐にわたっている。


 親が死んだという不幸を真ん中にして、下には車で事故っちゃった(笑)というある種の不幸自慢に、自分の趣味をいかに他人に伝えるかと言うあっけらかんとした悩み。
 上には近況報告に、バレンタインネタ、就職が決まったと言う吉報に、高額な衣服を買おうか買うまいかと言うこれまたあっけらかんとした悩み。

 人の不幸と、幸が入り混じり渾然一体とした状態。ある種藁にもすがる思いを、一つの枠の中で誰かと共有したいという日本人的アイデンティティーの集合体なのだろうと。


 コメント欄には「わかるよ」の4文字。僕はこの言葉が鼻に付く。解かる訳なかろう。人の気持ちなど。「わかろうとしているよ」の方がよっぽどしっくり来る。が、その一言で救われる人間もいるのだろう。そして、同意するという事による価値観の共有こそがこのコミュニティーの核になるのだろう。いや、あらゆるコミュニティーの根本は価値観の共有なのだろう。
 そうなると、mixiもある種の宗教という事に・・・ならないか。