人にどうやって写真を見せるか。その事ばかりを考えている。撮ったものを見てもらうという事は最も重要な事で、それ以外のものを切り捨てても良い位に重要な事だ。いくら社会的に重要度の高いものを撮っていたとしても人に見てもらえなければ何の意味も無い。
 結局の所写真というものはヴィジュアルイメージに過ぎない。その上でどうやって見てもらうモノを撮るか。そして、その上にどの様に付加価値の様なものをのせていくかという事をもう少し考え込んでいきたいと思う。


 例えば死体の写真がそのテーマに不可欠、ないしは必要だとした時。流れを変えずに、且つ人の目にとってすんなりと浸透していく様なイメージを提示しなければならない。


 まず見る側に立ち。それは有りか無しかという事を考えながら探り探り進めていく事。と言ってもそんなものは自身の目を通しての情報ないしは、他人に見せて云々カンヌンと言った事をはらませながら進めていくしかない。それは妥協では無く理解するという事だと思う。