再構成の繰り返しは私の中に記憶を残さないながらも、その時だけを生き続け虚構を見せてくれる。その虚構の繰り返しが物語を語り続け、私を越えて聞き手にまで虚構を伝達する。煙の様に姿を変えながら私の物語は聞き手の中でも新たな煙となり姿を変えていく。
 固定される事の無い物語は私を無視してさまよい歩いていく。そうなってくれる事を私は望んでいる。