梅雨時期にしてはまずまずの天気。風がそれなりに気持ちいい風が止めばじっとりと汗が気持ち悪い。額ににじむ汗を手首で拭うのにも飽きてくる。そんな陽気。そんな陽気だからかバーベキューのメッカと勝手に思ってる和泉多摩川には大勢のバーベカーたちがひしめいていた。


 そんなバーベカーやベースボールプレイヤー達の中で一際眼を引く集団がいた。集団と言っても4名なのだが格好が格好なだけに焼けに目立つ。
 スティッチ二人とガチャピンとドナルドかドナルドの女の方がいた。顔出し着ぐるみというのか解らないがそんな感じの彼女達は端から見たら暑苦しい。若い黄色い声を出しながらはしゃいでみず風船を投げあっている姿が季節を曖昧にしていく。話を聞いてみると意外にも(遠目で勝手に中高生だと思ってたし地下随て顔を見ても若かった)19歳と大学生だった。「高校時代から一緒にやっていた。」と語る彼女達は別々の大学に行きたまにこうして集まるのだそうだ。
 そんな彼女達の姿を見逃す訳も無い子供達もわらわらと集まってきて何だか訳が分からなくなってきた時に一人の少年が何故だか石を握って投げるモーションをとった時に、しっかりしかっていたのがもの凄く印象的だった。


 今日は何故だか弦楽器が多かった。と言ってもギター位(ステンレス的なギターも含む)だったが、その中で何故だかウクレレを弾いている人がいた。まあ、初めて見たという事もあったが結構上手くてしばらく後ろで立ち聞きをしていた時に不意に草が風で刷れる音が波の様な感じがして、意外と川でもウクレレは合う!!なんて思って思わず声をかけた。
 30代後半か40代前半の彼は1年半ほど前からここで度々ウクレレの練習をしていたそうで、ウクレレとギターの難しさの違いを教えてくれた。そして、そんな封に話す彼の笑顔が優し過ぎていいなぁなんて思える素敵ダンディーだった。「俺も・・・ウクレレ始めようかな!」なんて不意に思ってしまった。


 さすが梅雨の曇り空だけあってバーベカーが二子玉にも多かった。多かったというか溢れてた。正直あそこでは絶対したくない。橋を渡りながら若者がへべれけになって歩いている姿を見て「他人の振り見てry」なんて自分に言い聞かせてみたけど結局自分もああなるんだろうな。なんて思わずにはいられない気持ちを線路より少しだけ下流にある小山の上にたむろしている中学生くらいの子達を撮っている時にははれていた。「ヘイブラザーバッチリ撮ってくれよ」的なアクションをする少年が実に良かった。

 帰り際50そこそこの夫婦が犬を散歩していた。歩き様に猫に餌をやっているおばさんに「猫に餌上げちゃ駄目だよぉ」なんて言って去って行った後におばさんが何やら言い返した。何だか嫌になってイアフォンを耳に突っ込んでBen Leeを聞いてみた。