空は恐ろしい程の晴天で、雲一つ無い。人も大勢居て素晴らしいが、昨日自転車に乗り過ぎて私の足は恐ろしい程に疲れていた。


 中学生くらいのカップルに撮影を断られてもう帰ろうと思い、とぼとぼ歩いていると以前勇気が出ずに声をかけられずじまいだったホームレスホームの集落が眼に入り、数人のおじさんが何やらやっているのを眺めながら、「よし、最後に声をかけてみよう。」と何故だか牙って声をかけてみると、意外にも友好的で驚いた。正直最近声をかけても怪訝そうな顔をされる事が会ったのでとても嬉しかった。
 数人の中で一番長く住んでいるという(十年以上)おじさんはフライパンを集めて売って生活をしている様だ。スーパーなどから持ってきたであろうコンビーフの缶詰やコッペパンを周りの人に配っていて、面倒見の良さが伺える。ホームレスはよく猫や犬を飼っている。このおじさんも例に漏れずに匹の猫を飼っていて。それがなかなかに可愛い。シロとサクラと言う名前の猫は、私を見るなり逃げていったが、おじさんが抱えて私に撫でさせてくれた。
 ここでも数人病気で死んだ。と言うおじさんも随分と小柄で年も相当で、何だか心配になってしまう。
 ここら辺は先に集落と書いた様に数件の気を連ね、一つのコミュニティーを形成してる。一つ一つの家が大きく、ある意味生活も充実している様に見えた。コミュニティーの中で助け合っている様に思える。しかし、おじさんに「ここら辺は仲が良さそうですね」と聞くと「そうでもねーうるせーのが奥に居る」と答え、その奥に目をやった。一見しての雰囲気と実状は違うということだ。しかし、おじさんはこうも言った。「争ってもしかたないだろ。」疑問系だったかどうかは忘れてしまったが、随分と納得したものだ。


 何だか最近は凧揚げがブームなのか至る所で親子が凧を揚げていた。それは日本のものではなく西洋凧でケロロ軍曹ドラえもんプリキュアとキャラクターものばかりだ。インドのヴァラナシのガンジス川沿いでも凧を揚げている光景を良く目にした。やはり河川敷は絶好の凧揚げスポットという事なのだろう。