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久々の京王線。あのまばらな幹事が一番好きだ。そして、初めて撮り始めた場所だ。
野球少年達に無理を言って打たせてもらう。物凄く楽しくて写真とかどうでも良くなってくるが、そこはしっかりとってお別れをする。
橋の向こう側の川原のテクスチャーが異様なほどにカッコいい。カッコいいので撮りまくる。車でドラムセット一式もって来て叩いているおじさんを撮る。ここで初めてパノラマカメラの意味を発揮する。
後、しばらく歩いていると見るからに怪しい人物登場。石マニアだった。「明治神宮の宮司じゃなくては会長にはなれない。」との事。
日々代わり行く多摩川。撮り始めた三年前とは明らかに地形は変わり、僕をハッとさせる。それでも変わらない独特の空気感。あの感じを僕は表現したい。たとえをれが僕のエゴでも、郷愁をどこか感じさせると言う僕だけの感情だとしても、それを表現したいのだ。だから僕は撮る。こっちの採るでもいい気がしてきた。
昔からの性格で何でもかんでも当てはめる。
僕は知ってる。ベッヒャーもエグルストンもラリークラークもマイヤビッツもスタンフィールドも皆皆日本にいるよ!「あ!これは誰々っぽいな」とか、沢山思っちゃう。
別に悪くない。だってもう写真に新しいとか無いもん。みんなも知ってるはずだ。自分がなにをやってるか。承知の上でやってる。だってそれが正しいと信じざる終えない状況なんだから。
誰にも文句は言わせるな。とことんやって高みを目指せ。